2012年3月17日土曜日

ちょっと変わった駄菓子屋ミニカー

もう1月前になってしまいますが、機械好き友人Kさんから凄くレアなお土産を頂きました。

他人の褌ですが自慢しちゃいます。いつも私個人では気づかなかったであろう刺激物や話題を提供してくれて有り難うございます!

レッカー雪上車(?)
おお~何と当ブログ的な!なんだか妙なリアリティを感じる謎の装軌クレーン車です。側面には「8JARE」とモールドされていて、つまり南極観測隊の雪上車8号という設定ではあります。ただし、実際のJARE 8号車はKD20-2Tだし、レッカー車仕様はKC20-3Sベースの3号車なので特定の車種を再現している訳ではありません。 

もっともこんな野暮な考証する物ではないでしょう(笑)。実車云々より「8 JARE」のモールドの意義は、これの製造年代が南極ブームに湧いた昭和31年以降であると特定できる事にあります。


装軌トラクター
おお~何と当ブログ的な(2)!上と同じテイストの装軌トラクター。この種の装軌トラクターが見られたのは昭和20代から30年代がせいぜいで、それ以降はドーザーブレード無しでは子供は納得しないでしょう(笑)。これも特定の車種を再現した訳ではなさそうですが、運転席後部の、通常は燃料タンクの有る所が大きな箱になっているのが特徴的で、何かモデル(実車とかブリキ模型とが)がありそうな気もします。

逆に言うとココが宅配ピザ車っぽくて残念、これが小さければ色合いやグリルの雰囲気が「土の館」で観たNTK4型に似たスタイルで格好良かったんですけどね。


●以上、この2つの正体や具体的なデータは何も有りませんが、次のような印象を持ちました。

台紙に針金で縛り付けてある事から、昭和30年代の駄菓子屋クジの景品ではなかと思います。台紙を含まないブツ自体の全長は5センチほど、材質は薄いアンチモニー(?)で、金型は左右と下の3分割されています。そのボディ中央を走るパーティングラインには 所々太い所があり、これが湯口の跡ではないかと思います 。一瞬ブリキかと思うほど薄い肉厚なのは、原型を複製した無垢素材を直接削って下部の金型にしているからではないでしょうか。そうする事で複雑な入れ子無しで窓などの開口部が作られます。なんか工芸品的な趣があって素敵ですね。こんなの作ってみたいと思ったりして・・・



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
イマイのオフロードトラック。


うむむ。これは先の2つとは違った脱力系(笑)

このシリーズの2種出たうちの1つアリス・チャルマースで、どこにも明記されていませんがマーキングから 一応「7045」をモデル化しているようです。

箱絵を見るとディフォルメがキツイものの当時のアリス・チャルマースらしい形はしていて、キットでもノーズとキャビンが一体のボディはなかなか雰囲気を捉えていたりします。アーテルの1/16ダイキャストモデルあたりを参考にしたのかもしれませんね(半分にすれば1/32ですし)。ただ、箱絵にあるようにキャビンの下部側面が一旦外に出っ張って絞り込まれる形は金型の抜きの都合で無視されています。

箱の表記や資料から1980年か81年頃に発売されたキットのようです。一応は雰囲気のあるディフォルメモデルという意味では1980年末に正式発売されたチョロQと同時期ですし、「1/32表記のモーターライズのディフォルメモデル」ながらタミヤのミニ四駆(1982年登場)の影響は全く受けていない所はポイント高いです

ところで、いかにもアメリカにありそうなお馬鹿ドラッグレーサー ですが、実際にこのマシンは存在したんでしょうかね?いや「実は出来の良いスケールモデルでした!」という可能性もゼロではありませんし、そうであればトラクター・スケールモデルという意味では大変な問題作という事になります(笑)


●もう一つ、フェアリー企画の1/150加藤の機関車も頂いたのですが、あのレジンは写真に撮ってもディテールが良く分からないので割愛致しました。すみません。

0 件のコメント: